--- sidebar_position: 5 --- # プロジェクト構成 プロジェクト構成は、プロジェクトディレクトリ内の`wails.json`ファイルで設定します。 ファイルの構造は次のとおりです: ```json { // プロジェクト構成のバージョン。 "version": "", // プロジェクト名。 "name": "", // コンパイルされたアセットディレクトリへの相対パス。通常は自動的に推測されるため、空で構いません。 "assetdir": "", // 再読み込みのトリガーとなる追加のディレクトリ(カンマ区切り)。高度なアセット構成をとる場合にのみ使用します。 "reloaddirs": "", // ビルドファイルが存在するディレクトリ。 デフォルトは'build'です。 "build:dir": "", // フロントエンドディレクトリの相対パス。 デフォルトは'frontend'です。 "frontend:dir": "", // node依存関係をインストールするために、フロントエンドディレクトリで実行するコマンド。一般的には`npm install`です。 "frontend:install": "", // アセットをビルドするために、フロントエンドディレクトリで実行するコマンド。一般的には`npm run build`です。 "frontend:build": "", // このコマンドはfrontend:dev:buildへ置換されました。 frontend:dev:buildが指定されていない場合は、代わりにこのコマンドが実行されます。 このコマンドも指定されていない場合は、代わりにfrontend:buildが実行されます。 "frontend:dev": "", // 開発モードにおけるfrontend:buildと同様のコマンド。 指定されていない場合は、代わりにfrontend:devが実行されます。 "frontend:dev:build": "", // 開発モードにおけるfrontend:installと同様のコマンド。 指定されていない場合は、代わりにfrontend:installが実行されます。 "frontend:dev:install": "", // `wails dev`実行時に別プロセスで実行するコマンド。 サードパーティ製のウォッチャや開発サーバを起動したい場合に便利です。 "frontend:dev:watcher": "", // Viteなど、アセットを提供するサードパーティ製の開発サーバのURL。 'auto'に設定すると、Viteの出力から自動的に開発サーバURLを推測します。 "frontend:dev:serverUrl": "", // 自動生成されるJSモジュールを出力するディレクトリへの相対パス。 "wailsjsdir": "", // 出力バイナリのファイル名 "outputfilename": "", // アセットファイルに変更があった場合に、開発サーバが再読み込みを行うまでのデフォルトの待ち時間。 "debounceMS": 100, // Wailsの開発サーバをバインドするアドレス。 デフォルト値: localhost:34115 "devServer": "", // 開発モードのときに、アプリケーションに渡されるシェルスタイルの引数。 "appargs": "", // ホストOS以外のOS用にビルドフックが定義されている場合、それらを実行するかどうか。 "runNonNativeBuildHooks": false, "preBuildHooks": { // 指定されたGOOS/GOARCHのビルドの前に実行されるコマンド。${platform}は'GOOS/GOARCH'に置換されます。 'GOOS/GOARCH'フックは、'GOOS/*'および'*/*'フックの前に実行されます。 "GOOS/GOARCH": "", // 指定されたGOOSのビルド前に実行されるコマンド。${platform}は'GOOS/GOARCH'に置換されます。 'GOOS/*'フックは、'*/*'フックの前に実行されます。 "GOOS/*": "", // 毎回のビルドの前に実行されるコマンド。${platform}は'GOOS/GOARCH'に置換されます。 "*/*": "" }, "postBuildHooks": { // 指定されたGOOS/GOARCHのビルドの後に実行されるコマンド。${platform}は'GOOS/GOARCH'に置換され、${bin}はコンパイル済みバイナリへのパスに置換されます。 'GOOS/GOARCH'フックは、'GOOS/*'および'*/*'フックの前に実行されます。 "GOOS/GOARCH": "", // 指定されたGOOSのビルド後に実行されるコマンド。${platform}は'GOOS/GOARCH'に置換され、${bin}はコンパイル済みバイナリへのパスに置換されます。 'GOOS/*'フックは、'*/*'フックの前に実行されます。 "GOOS/*": "", // 毎回のビルドの後に実行されるコマンド。${platform}は'GOOS/GOARCH'に置換され、${bin}はコンパイル済みバイナリへのパスに置換されます。 "*/*": "" }, // マニフェストやバージョン情報で使用されるデータ。 "info": { // 会社名。 デフォルト値: [プロジェクト名] "companyName": "", // 製品名。 デフォルト値: [プロジェクト名] "productName": "", // 製品バージョン。 デフォルト値: '1.0.0'] "productVersion": "", // 製品の著作権。 デフォルト値: 'Copyright.........' "copyright": "", // アプリケーションの説明。 デフォルト値: 'Built using Wails (https://wails.app)' "comments": "" }, // 'multiple': アーキテクチャごとに1つのインストーラ。 'single': ビルドした全アーキテクチャに対応する単一ユニバーサルインストーラ。 デフォルト値: 'multiple' "nsisType": "", // アプリ難読化を実行するかどうか。 デフォルト値: false "obfuscated": "", // obfuscatedフラグがtrueの際に、garbleコマンドへ渡す引数。 "garbleargs": "" } ``` このファイルは、Wails CLIで `wails build` コマンドまたは `wails dev` コマンドを実行した際に読み込まれます。 `wails build/dev` コマンドを実行時に、`assetdir`、`reloaddirs`、`wailsjsdir`、`debounceMS`、`devserver`、`frontenddevserverurl`フラグを使用すると、プロジェクト構成が更新され、次回以降コマンドを実行する際のデフォルト値となります。 このファイルのJSONスキーマは、[こちら](https://wails.io/schemas/config.v2.json)にあります。